
シュルレアリスムの奇才、サルバドール・ダリが1945年に発表した最高傑作の一つ『パンの籠(La cesta de pan)』。スペインの「ダリ劇場美術館(ガラ=サルバドール・ダリ財団)」のミュージアムグッズとして販売されていたようです(年代不明)。一見すると、かつての海外旅行のお土産を思わせる風合い。凹みや傷もあるガタついたアルミフレームと、絵の部分は盛り上がった転写プレートによる少しチープな佇まい。しかし、このチープさと芸術性の絶妙な調和が気に入っています。

お部屋のちょっとしたスペースに飾るのも良いサイズ感。生涯複数のパンの絵を描いたダリにとってパンは「生命の糧であり、最も純粋な執着の対象」でした。美味しいパンを提供するベーカリーのインテリアとして、あるいはパンを愛してやまない方の日々の暮らしを彩るアートとして、背景を持った優れた一枚です。